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簿記は意味ない?簿記2級・転職・収入で役立たないと言われる理由を検証

簿記2級の参考書と電卓を前に転職するか迷っている30代会社員

ふにおです。「簿記って意味ないのかな」「2級を取っても転職や収入につながらない?」と検索して、ここに来たんだと思います。

結論からいうと、簿記2級は意味ない資格ではありません。ただ、資格だけで転職成功や収入アップが自動的に決まる資格でもありません。

経理や会計に進みたい人には使い道がはっきりしています。一方で、「何か資格さえ取れば今の不安が消える」と期待して始めると、勉強したのに生活は何も変わらない、となることがあります。

簿記は意味ない?結論は「使い道が決まっているなら意味はある」

僕も昔は、資格そのものに人生を変える力があると思っていました。合格証が一枚増えたら、自分の値段まで上がるような気がしてたんです。

でも簿記2級を見ていると、話はもっと地味です。簿記2級は「持っているだけで仕事が生まれる資格」ではなく、経理や会計に近い仕事へ進むための知識を示す資格だと僕は考えています。

日商簿記2級では、商業簿記に加えて工業簿記と原価計算を学びます。試験時間は90分、合格基準は70%以上です。財務諸表を読み、企業のお金の流れや原価を把握するところまで扱います。

だから、経理・財務・原価管理などを目指すなら、勉強内容と仕事の距離はかなり近いです。

反対に、資格には独占業務がありません。簿記2級を取った瞬間に「この資格を持つ人にしかできない仕事」が発生するわけではないので、資格証だけを持って転職市場に出ても、それだけで採用が決まるとは限りません。

ここが「簿記は意味ない」と言われる原因の一つだと思ってます。

勉強中って、前に進んでいる実感があるんですよね。テキストを一冊終える。問題が解ける。模試の点が上がる。合格する。

でも採用する側が知りたいのは、その先です。

「その知識をどんな仕事で使いたいのか」
「入社したあと、何ができるようになりたいのか」

ここが空白だと、資格は立派でも使い道がぼやけます。

僕なら、簿記を始める前に次のどれかが自分に当てはまるかを見ます。

  • 未経験から経理・会計の仕事へ移りたい
  • 今の仕事で原価や利益を理解できるようになりたい
  • 将来、会計分野をさらに深く学びたい
  • 自分の副業や事業のお金を管理できるようになりたい
  • 実際の求人で簿記2級が応募条件や歓迎条件になっている

このどれかがあるなら、僕は「意味ない」とは思いません。

逆に、「何をしたいか分からないけど、とりあえず資格」という状態なら、一度止まります。人気の靴を買ってから行き先を決めるようなもので、街を歩きたいのに登山靴を選んだら、靴が悪いんじゃなくて順番が違う。

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簿記2級は転職で有利?受験データと求人条件から見る現実

僕が資格に期待しすぎていた頃は、「合格したら未経験でも一気に有利になる」と思っていました。けど、現実は資格と実務経験が別々に見られます。

まず、簿記2級は取得者が極端に少ない資格ではありません。

日本商工会議所が公表している2026年6月14日の第173回統一試験では、2級の実受験者4,821人に対して合格者は728人、合格率は15.1%でした。一方、2026年4〜6月のネット試験では3万3,659人が受験し、合格率は31.9%です。

同じ2級でも受験方式や回によって合格率はかなり動きますが、ネット試験まで含めると多くの人が挑戦している資格です。

つまり、「持っているだけで希少人材」という資格ではない。ここは期待を盛らないほうがいいです。

ただ、珍しくないから役に立たない、とは言えません。

実際、2026年8月にハローワークで公開された経理事務求人には、「未経験歓迎」でありながら日商簿記2級以上を応募条件にし、仕訳、売掛・買掛金の確認、月次・四半期・年次決算まで担当業務に含める例がありました。

これを見ると、簿記2級は少なくとも「未経験でも会計の基礎を勉強してきた」と示す材料にはなっています。

ただし、ここからが大事です。

求人に書かれている仕事は、資格試験の問題を解くことではありません。

  • 仕訳や伝票処理
  • 売掛金・買掛金の管理
  • 請求や支払い
  • 月次決算の補助
  • 年次決算に向けた処理

こうした仕事を実際に回せるようになると、「簿記2級を持っている人」から「経理実務を経験した人」に変わっていきます。

僕はこの差がかなり大きいと思ってます。

公的な職業能力情報でも、経理の基礎レベルには、簿記の知識だけでなく、仕訳、元帳、試算表、決算整理などを業務として進める力が含まれています。知識を持っていることと、毎月の締めを実際に回せることは同じではありません。

※画像はAIによるイメージ

だから僕なら、「簿記2級を取る」までではなく、その次まで一本につなげます。

簿記2級を取る。
未経験可の経理・会計求人に応募する。
日次処理から月次、決算補助へ触れる。
経験を積んで担当範囲を広げる。

資格を完成品ではなく、橋にする感じです。

それと、勉強を始める前に求人を見るのはかなり大事です。

自分の年齢、職歴、通える範囲で、未経験の経理求人がどれくらいあるのか。簿記2級が「必須」なのか「歓迎」なのか。PCスキルや実務経験がどこまで求められているのか。

ここを先に見ると、「この資格を取ったあと何をするか」が見えます。

僕は昔、地図を見ずに電車へ乗るみたいに教材を買っていました。努力はしてるのに、目的地に近づいてるか分からない。

資格は努力の証明にはなります。

でも、努力する方向までは決めてくれません。


簿記は稼げない?収入とAI時代の価値はどう見るか

僕は「難しい資格を取ったら、その分だけ給料も上がる」と考えたくなるタイプでした。仕事がしんどい時ほど、分かりやすい逆転ボタンが欲しくなるんですよね。

でも、簿記2級そのものに全国共通の資格手当があるわけではありません。

会社によって手当が出る場合はありますが、制度も金額も会社ごとに違います。転職でも、資格だけで給与が決まるわけではなく、仕事内容、経験年数、担当範囲、会社規模などが一緒に見られます。

公的な職業情報では、経理事務の全国の求人賃金は令和7年度で月25.2万円、有効求人倍率は0.55。賃金構造基本統計調査をもとにした経理事務の年収は512.2万円とされています。

ただ、この512.2万円を見て「簿記2級を取れば年収500万円になる」と読むのは危ないです。

この数字は経理事務という職業全体の統計で、年齢も経験も役割も混ざっています。未経験で入った人の初年度を示す数字ではありません。

僕がここで見たいのは、むしろ有効求人倍率0.55のほうです。

求人1件に対して求職者が相対的に多い状態なので、少なくとも全国平均では「資格を取れば売り手市場で簡単に決まる」とは言いにくい。だからこそ、簿記2級に加えて実務へつなげる設計が必要なんだと思います。

では、簿記は稼げないのか。

僕は、問いを少し変えたほうがいいと思っています。

「簿記を取ればいくら増えるか」ではなく、「簿記を使ってどんな仕事を選べるようになるか」です。

経理に入る。
原価管理に近づく。
数字を読める営業になる。
副業や小さな事業の収支を自分で把握する。

こういう変化なら、資格手当だけでは測れません。

一方で、「簿記2級を取って、それだけで副業案件を受けたい」という目的なら、少し距離があります。資格を持つことと、仕事を受注できることの間には、経験や顧客との接点が必要だからです。

そして最近は、「AIで経理がなくなるなら、簿記はもっと意味ないのでは」と不安になる人もいると思います。

この不安は無視できません。

2026年に公開された労働政策の審議資料では、生成AIの影響を受けやすい職業の例として、データ入力、会計・経理、一般事務が示されています。つまり、定型的な入力や整理の部分が自動化されやすい方向は、かなり現実的です。

ただ、僕はここから「簿記を学ぶ意味が消える」とは考えていません。

仕訳入力だけを仕事にするなら、自動化の影響は強く受けるかもしれない。でも、数字がおかしくないか確認する、月次の変化を説明する、原価が上がった理由を探る、資金繰りを考える、現場と会計処理をつなぐ。こういう部分は、数字の意味を理解していないとできません。

電卓が速くなったから算数が不要になったわけじゃないのと似ています。

道具が速くなるほど、人は「入力する側」から「判断する側」へ寄っていく。

僕なら、簿記2級をAIに負けない資格として見るより、AIを使いながら数字を読める側へ行くための土台として見ます。


僕が資格集めで失敗した理由と、簿記2級が向く人・向かない人

僕は資格や教材の話になると、昔の自分を思い出します。これ、ほんとにちょっと胸が痛いです。

現場監督の仕事で心身をすり減らして辞めたあと、僕は副業やネットビジネスの教材を次々に買いました。

少しやる。
結果が出ない。
別の方法へ行く。

その繰り返しで、支払いが膨らみ、最後は自己破産までしました。

当時の僕は、ノウハウを買っていたというより「これで大丈夫」という安心を買っていたんだと思います。

だから簿記2級の話でも、僕は資格そのものを否定したくありません。

怖いのは、「簿記2級さえ取れば何とかなる」と資格に安心を全部預けることです。

母子家庭の末っ子で、昔から人の顔色を見てきた僕は、「ちゃんと評価される何か」を持つことに弱かったんですよね。資格、肩書き、教材。そういう看板があると、自分まで大丈夫になった気がした。

でも、看板を増やしても、行き先が違えば生活は変わりません。

この経験から、簿記2級が向いている人はかなり具体的に見たほうがいいと思っています。

  • 経理・財務・会計に近い仕事を目指している
  • 求人を見たら簿記2級が応募条件や歓迎条件に何度も出てくる
  • 仕訳だけでなく、決算や原価まで数字の仕組みを理解したい
  • 将来、会計の実務経験を積むつもりがある
  • 自分の仕事や副業で、お金の流れを読めるようになりたい

反対に、少し立ち止まったほうがいいのは、「何でもいいから資格を一個取れば不安が消えそう」という状態です。

その不安、僕もめちゃくちゃ分かります。

でも僕の場合、不安を消すために勉強を始めると、勉強している間だけ安心できました。合格や教材終了の瞬間に、また次の不安が戻ってくる。

まるで穴の空いたバケツに水を入れてる感じでした。

今なら、資格を選ぶ前に「取った翌日に何をするか」を決めます。

経理へ行くなら求人を見る。
いまの会社で使うなら、どの業務で数字が必要かを見る。
副業が目的なら、簿記取得と副収入づくりをいったん別の話として考える。

ここまで具体化して、それでも簿記2級が必要なら、勉強する理由はかなり強いです。

それから、3級・2級・1級の違いも「上ほど偉い」で決めないほうがいいと思います。

3級は商業簿記の基礎を学ぶ入口。2級は商業簿記に工業簿記・原価計算が加わり、経理や企業会計との距離がぐっと近くなる。1級は会計学まで含む高度な内容になり、税理士試験の受験資格にもつながります。

だから、未経験経理への入口として2級を狙うのと、専門職を目指して1級まで進むのでは、目的が違います。

僕は昔、上位のものほど安心できると思ってました。

でも本当に必要なのは、階段を上まで登ることじゃなく、自分が降りたい階で降りることなんですよね。

※画像はAIによるイメージ

そしてもう一つ、続けられるかも見ます。

向いているものは「楽なもの」ではありません。

疲れて休んでも、また戻ってこられる。
分からなくても、少し気になる。
苦労しても、目的があるから続けられる。

僕はこの感覚を無視して、根性で何度も壊れました。

簿記が自分の行きたい場所につながっていて、数字を扱うことにも強い拒否感がないなら、挑戦する意味はあると思います。


まとめ:簿記は意味ないのではなく、転職と収入へのつなげ方で価値が変わる

僕は「簿記は意味ない」と一言で切るのは違うと思っています。

簿記2級は、商業簿記・工業簿記・原価計算を学び、経理や会計に近い仕事へ進む土台になります。実際に未経験歓迎でも簿記2級以上を条件にする経理求人はあります。

ただし、資格だけで転職成功や収入アップが保証されるわけではありません。

2026年の統一試験では合格率15.1%の回があり、ネット試験でも多くの人が受験しています。簡単に取れる資格ではない一方、取得しただけで希少人材になるわけでもないです。

経理職の求人賃金や有効求人倍率を見ると、資格を取ったあとに実務へつなげるところまで考えたほうが現実的です。

僕は昔、その順番を逆にしていました。

手法を先に決める。
教材を買う。
頑張る。
合わなくて止まる。
また別のものを探す。

だから今は、先に選び方を持つほうが遠回りを減らせると思っています。

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簿記を取るか、別の道へ進むか。

どちらでもいいと思います。

ただ、「みんなが評価するから」ではなく、その資格を取った自分が次に何をするのかまで言えるか。僕なら、そこを判断基準にします。

資格を一個増やすより、自分の行き先に合う道具を一個選ぶ。

今の僕は、そのほうがずっと安心につながると思っています。


よくある質問

僕も資格について調べていた頃、最後に気になったのは「取ったあと本当に生活が変わるのか」でした。ここでは、簿記2級でよく出る疑問を短くまとめます。

簿記2級を取っても意味ない人はいますか?

います。

経理や会計へ進む予定がなく、仕事でも数字を使う場面がなく、「何となく就職に有利そう」という理由だけなら、勉強時間に対して効果を感じにくい可能性があります。

一方で、2026年時点でも簿記2級以上を条件にする未経験歓迎の経理求人は確認できます。目的が経理転職なら、使い道は作りやすいです。

簿記2級があれば未経験でも経理に転職できますか?

可能性はありますが、資格だけで採用が決まるとは限りません。

実際の求人では簿記2級以上を条件にする例がある一方、公的な職業能力情報を見ると、経理では仕訳、試算表、決算整理などを実務で進める力も求められます。

僕なら、資格取得と同時に未経験求人を見て、「入社後にどんな実務を積めるか」まで確認します。

簿記を取れば収入は上がりますか?

必ず上がるわけではありません。

経理事務の求人賃金は全国平均で月25.2万円という公的データがありますが、これは簿記2級保有者だけの数字ではありません。資格手当の有無も会社によって違います。

簿記は「取ればいくら増える資格」と見るより、選べる仕事と積める実務を広げる道具として見るほうが、期待とのズレは小さいと思います。

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"合っていない副業を、我慢で続けている"――ただそれだけの可能性があります。

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