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イラストレーターは稼げない?イラスト副業の収入が伸びない理由

夜の自宅デスクでペンタブを前にイラスト副業の収入に悩む30代の人物

ふにおです。「イラストレーターって稼げないの?」「副業で絵を描いても収入が増えない」と検索して、ここに来たんだと思います。

僕の結論は、イラスト副業そのものが稼げないわけではありません。ただ、絵を描いた時間をそのまま売り続ける形だと、収入を伸ばすほど自分の時間がなくなりやすいです。

画力だけの問題でもありません。仕事の取り方、修正、営業、見せ方、継続依頼まで含めて考えないと、「前より描いているのに、なぜか楽にならない」という状態に入りやすいと思っています。

イラストレーターは稼げない?僕は「描くだけ」だと苦しくなりやすいと思っています

僕が副業を始めたころ、「技術さえ上がれば、いつか収入も自然についてくる」と思っていました。

でも10年近くいろいろ触ってきて、これは何度も外れました。上手に作れることと、仕事としてお金が回ることは別なんですよね。

イラストレーターも同じだと思っています。

仕事として依頼を受けるなら、必要なのは完成した絵だけではありません。

相手が何を求めているのか確認して、ラフを作り、必要なら修正し、期限までに納品する。その前には作品を見つけてもらう必要があり、終わったら次の依頼も探さなければいけません。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも、イラストレーターの仕事は、広告会社や出版会社などから依頼を受け、制作目的に沿ったイラストを仕上げる仕事として説明されています。

僕がここで気になったのは、「上手な絵を描く仕事」ではなく、目的に沿ったものを期限までに仕上げる仕事として説明されているところでした。

好きで描く絵とは、似ているようでかなり違います。

僕も何かにハマると、作る部分だけを見て「これなら続けられそう」と思ってしまいます。でも仕事になると、箱を開けたあとから営業や連絡や修正がゾロゾロ出てくる。

ケーキを買ったら、底から請求書まで出てきたような感じです。

しかも副業なら、本業が終わったあとにやる人が多いと思います。

疲れて帰ってきて、そこから数時間描く。完成したと思ったら修正が入り、メッセージを返し、次の案件を探す。

依頼金額だけ見れば「悪くないかも」と思えても、そこまで全部含めて時間を数えると、「これ、普通に働いたほうが早くない?」となることがあります。

ここが「イラストレーターは稼げない」と感じやすい一番の入口だと僕は思っています。

だからといって、すぐに「絵は稼げないからやめよう」と決める必要もありません。

まず見たいのは、イラストという分野が悪いのか、それとも今選んでいる稼ぎ方との相性が悪いのかです。

依頼を受けて描く方法もあれば、自分の作品を商品として販売する方法もあります。イラストをデザインや発信など別のスキルと組み合わせる道もあります。

僕は昔、この「選び方」を飛ばしていました。

一つ見つけたら、それが自分の正解だと思い込む。そして苦しくなったら努力を増やす。

もし今、「イラストを続けるべきか、ほかも見たほうがいいのか分からない」と迷っているなら、一度いろいろな副業の仕組みを見てから決めたほうが整理しやすいと思っています。

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イラスト副業で収入が伸びないのは、単価より「残るもの」の差が大きいです

僕も以前は、収入を増やしたければ作業量を増やせばいいと思っていました。

いま振り返ると、穴の開いたバケツに水を入れながら「蛇口をもっと強くひねれば何とかなる」と考えていたようなものです。

イラスト副業でも、単価の低い仕事をひたすら増やすと同じ状態に入りやすいと思います。

たとえば「1枚をいくらで描く」という依頼なら、制作時間だけを見るのは危ないです。

僕なら、最低でもこのあたりまで仕事の時間として数えます。

  • 依頼内容を確認して条件を決める時間
  • ラフや完成品を制作する時間
  • 修正や追加要望に対応する時間
  • メッセージや納品作業に使う時間
  • 次の依頼を取るために営業する時間
  • 完成した仕事が次の実績として残るか

最後の「残るか」が、僕はかなり大きいと思っています。

同じ夜3時間を使うとしても、納品した瞬間に何も残らない仕事と、その作品がポートフォリオになって次の依頼を呼んでくれる仕事では、その3時間の意味が違うからです。

ここは単純な時給計算だけでは見えません。

厚生労働省のjob tagでは、イラストレーターを含む職業分類の全国の賃金データとして年収492.2万円、ハローワーク求人の月額賃金として24.6万円が掲載されています。

ただし、同サイト自身が、統計データは必ずしもイラストレーターだけを表した数字ではないと注意しています。

ここ、かなり大事です。

検索すると「イラストレーターの平均年収」という数字だけが一人歩きしやすいのですが、副業で一件ずつ依頼を取っている人と、企業などで働く人を同じ感覚では見られません。

僕だったら平均年収より、自分が実際に受けた仕事を見ます。

「いくらの案件だったか」ではなく、「受注から納品まで何時間使って、終わったあとに何が残ったか」です。

お金だけが残る仕事もあります。

実績が残る仕事もある。

継続して依頼してくれる相手との関係が残る仕事もある。

逆に、時間だけ消えて何も残らない仕事もあります。

僕は、副業で一番怖いのはこの最後の状態です。

忙しいから頑張っている気にはなる。でも半年たって振り返ると、同じ場所で同じ単価の仕事を繰り返している。

ランニングマシンの速度だけ上がって、景色が全然変わっていない感じです。

※画像はAIによるイメージ

さらに、今は生成AIの影響も無視しにくくなりました。

短時間でイメージを作ったり、ラフの候補を出したりできる場面が増えたことで、単純に「画像を一枚作る」という部分だけでは価格競争が起きやすくなる可能性があります。

ただ、僕は「だからイラストレーターの仕事がなくなる」とまでは思っていません。

相手が何を伝えたいのか理解すること、何度かやり取りしながら方向を合わせること、その人らしい世界観を作ることまで含めれば、仕事は単なる画像生成とは違ってきます。

文化庁も、AI生成物が著作物に当たるかは一律ではなく、人の創作意図や創作的な寄与などを含めて個別具体的に判断する考え方を示しています。

つまりAIが出てきたから、「もう人が描く意味はない」「AIなら何を作っても自由」という単純な話でもありません。

僕はむしろ、これから価格差が広がる気がしています。

安く早く作ることだけを求められる仕事と、「この人に相談したい」と思われる仕事です。

後者に近づけるなら、画力だけではなく、相手の意図を読む力や見せ方まで含めて積み上げる意味が出てきます。


僕は「頑張れば報われる」と思って副業を選び、最後には自己破産しました

僕はこの「努力量さえ増やせば何とかなる」という考えで、かなり痛い目を見ています。

現場監督の仕事で心身をすり減らして失業したあと、僕は焦っていました。何か一つ当てれば、それまでの人生を一気に取り返せる気がしていたんです。

ネットで新しい副業を見つける。

教材を買う。

少しやる。

思っていたほど変わらない。

すると、「やり方が悪いんじゃなく、まだ知識が足りないんだ」と考えて、また次の教材を買う。

これを繰り返しました。

買った日の夜だけは、妙に安心するんです。

今度こそいける。これで遅れを取り戻せる。

でも翌週には、また別の情報を見ています。

部屋の中には教材が増えているのに、自分の人生は一歩も動いていない。アクセルだけ踏んで、ギアがニュートラルに入ったままでした。

そのうち支払いが重なり、リボ払いも回らなくなりました。

最後は自己破産です。

さらに焦って危ない仕事にまで手を出して、痛い目を見ました。そこまでいってようやく、「何をやれば成功できるか」以前の問題だったと気づきました。

僕は、自分に合うかを一度もちゃんと見ていなかったんです。

これはイラスト副業でも起きると思っています。

「絵が好きだから向いている」というだけでは、仕事としての相性までは分かりません。

誰かから指定されたテーマを描くほうが燃える人もいるでしょう。

反対に、自分が描きたいものを細かく修正されるだけで、かなり消耗する人もいると思います。

SNSで作品を公開するのが楽しい人もいれば、数字や反応を見るたびに心が削られる人もいます。

営業が平気な人もいるし、知らない相手にメッセージを送るだけで一日分の体力を使う人もいる。

どれが優れているという話ではありません。

ただ、好きな作業と、続けられる働き方は別なんですよね。

昔の僕は、ここで「苦しいけど頑張るのが正しい」と考えていました。

合わないなら合わせる。

結果が出ないなら作業量を増やす。

嫌になったら、自分の根性が足りないと思う。

これを続けると、好きだったものまで嫌いになります。

イラストなら、本当は絵を描くのが好きだったのに、通知を見るだけで修正依頼を思い出して気持ちが重くなる。

ペンタブを開くこと自体が仕事のタイムカードみたいになってしまう。

僕なら、そこまで来たら「才能がない」とは考えません。

やり方が合っていない可能性を疑います。

もう一つ気をつけたいのが、「初心者だから安く受ける」をずっと続けることです。

最初に実績を作るため、条件を下げて仕事を受ける場面はあると思います。

でも忙しくなりすぎると、新しい作品を作る時間も、営業先を変える時間も、自分の見せ方を改善する時間もなくなります。

すると抜け出す準備ができません。

仕事が増えているのに、出口は狭くなる。

僕がノウハウコレクターだったころも同じでした。

忙しく調べているから前に進んでいると思っていた。でも本当に必要だったのは、新しい情報を増やすことではなく、「これは自分に合っているのか」と一度止まって考えることでした。

だから今は、頑張れているかより、頑張った先で少しずつ楽になる構造になっているかを見るようにしています。


イラスト副業に向く人・向かない人は、絵の上手さだけでは決まりません

僕なら「イラストが上手いか」より、「仕事として描く毎日を続けられそうか」を先に見ます。

技術はあとから伸ばせます。でも働き方との相性を根性でごまかすと、僕みたいに遠回りしやすいです。

依頼型のイラスト副業と比較的相性がよさそうなのは、たとえばこんな人だと思っています。

  • 相手の希望を聞いて形にするのが面白い
  • 修正を作品への否定と切り離して考えられる
  • 締め切りを決めたほうが作業しやすい
  • 制作以外の連絡や営業もある程度受け入れられる
  • 得意なテイストや分野を少しずつ絞っていける

逆に、「好きな絵以外を描くと急につらくなる」「依頼主との連絡が強いストレスになる」「締め切りがあるだけで描くのが嫌になる」という人もいると思います。

それなら依頼型の働き方に固執しなくてもいい。

自分で作った作品を商品として販売する方法もありますし、イラストを別のスキルと組み合わせる方法もあります。

たとえば僕なら、イラストを続ける場合でも「もっとたくさん描く」だけにはしません。

見せ方を整える。

得意分野が一目で伝わる作品を増やす。

修正範囲を事前に決める。

一度仕事をした相手と丁寧にやり取りして、次につながる仕事を増やす。

こういう方向も考えます。

とくに注目したいのは、一度働いたあとに、次回が少し楽になるかです。

毎回ゼロから依頼先を探し、毎回ゼロから自分の実力を説明し、毎回同じ値段で一枚ずつ描く。

この状態だと、収入を増やすには働く時間を増やすしかありません。

反対に、作品が実績として残る。過去の仕事から紹介が生まれる。リピーターが増える。自分の得意分野が知られる。

少しずつでもこうなれば、同じ一時間の価値が変わっていきます。

僕は副業をやり直してから、「その仕事で今日いくら増えたか」だけではなく、「半年後の自分に何が残るか」を見るようになりました。

これが、イラスト副業を考えるときにもかなり使える視点だと思っています。

※画像はAIによるイメージ

そして僕がもう一つ見るのが、普通の日にできるかです。

副業を始めた初日は、だいたいやる気があります。

新しい機材を買った日、新しいアカウントを作った日、最初の依頼が来た日。こういう日はテンションで動けます。

でも本当の相性が出るのは、何でもない火曜日の夜だと思っています。

本業から帰ってきて、疲れていて、風呂にも入りたいし寝たい。

それでも30分くらいなら触れそうか。

逆に、PCを見るだけで毎日うんざりするのか。

僕はこっちの感覚をかなり信用しています。

副業は短距離走じゃありません。

毎週少しずつ触れることになるなら、瞬間的に「稼げそう」と感じるものより、生活の中に置いても壊れにくいものを選んだほうがいいと思っています。


まとめ|イラストレーターが稼げないと感じたら、努力の前に働き方を見直したい

僕は「イラストレーターは稼げないからやめとけ」とは思っていません。

ただ、絵を描く時間だけを売り続ける形では、頑張るほど自分の時間が減っていくことがあります。

画力だけではなく、仕事を取る方法、修正や連絡にかかる時間、実績が残るか、継続依頼につながるかまで見たほうが、今どこで詰まっているのか分かりやすくなります。

生成AIの影響もありますが、それだけで人の仕事がすべてなくなるとは僕は考えていません。

むしろ「安く一枚作れるか」だけの競争から離れて、相手の意図を理解する力や、その人ならではの表現、継続して頼みたくなる関係まで含めて価値を作れるかが、これまで以上に問われそうです。

そして僕自身が一番伝えたいのは、合わない方法を続けても、自分を責めすぎないでほしいということです。

僕は方法を先に決め、自分をあとから無理やり合わせようとして失敗しました。

教材を買って、合わなければ努力を増やして、それでもダメならまた別の教材を買う。

その順番を続けて、自己破産するところまで遠回りしました。

だから今は逆にしています。

何を始めるか決める前に、「自分はどういう作業なら続くのか」「どういう働き方なら苦しくなりにくいのか」を見る。

僕の失敗をそのままなぞる必要はありません。先に選び方を知ってから、イラストを続けるか、別の道も試すか決めても遅くないです。

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イラストを続ける答えでもいいと思います。

ほかの収入源と並行する答えでもいいし、一度距離を置く答えでもいい。

選び直すことと、逃げることは同じではありません。

僕の場合、合わない方法にしがみついた時間とお金のほうが、ずっと高くつきました。

「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込む前に、一度だけ「そもそも、このやり方は自分に合っているか」と見直してみる。

イラストレーターとして稼げないと感じたとき、僕ならそこから考えます。


よくある質問

僕も副業でうまくいかないたびに「もうやめたほうがいいのかな」と検索してきたので、最後にイラスト副業で迷いやすいところだけまとめます。

イラスト副業は初心者だと稼げないですか?

初心者だから収入を得られない、とまでは言えません。

ただ、実績が少ないうちは依頼する側にも判断材料が少ないので、まずは「自分がどんな絵を任せられる人なのか」が伝わる作品を用意する時間が必要になります。

僕なら、初心者だからといって無期限に安売りするより、小さな仕事でも次に見せられる実績が残るかを考えます。

最初の収入が大きくなくても、作品や経験が積み上がるなら意味はあります。

逆に、安い依頼で予定が埋まり、自分の作品を作る時間もなくなっているなら、件数を増やす前に働き方を見直します。

イラストレーターは生成AIで仕事がなくなりますか?

僕は、すべてなくなるとは考えていません。

ただし、簡単なイメージ作成など、成果物だけを比べやすい領域では競争が強くなる可能性はあると思っています。

だからこそ、単純に一枚の画像を作る技術だけではなく、相手の意図を読み取る、企画を一緒に考える、独自の世界観を作る、継続して相談しやすい関係を作る、といった部分まで含めて考えたほうがよさそうです。

AIを利用する場合も、著作権などの権利関係を無視していいわけではありません。

新しい道具が出たから人間の仕事がゼロになるというより、「人に頼む理由がどこに残るのか」が変わっている途中だと僕は見ています。

イラスト副業で収入が伸びないなら、やめるべきですか?

僕なら、すぐにはやめません。

ただ、「もっと頑張ればいつか何とかなる」という理由だけでも続けません。

まず、制作時間だけでなく、依頼探し、連絡、修正、納品まで含めてどれくらい時間を使っているかを振り返ります。

そのうえで、単価の問題なのか、仕事の取り方なのか、クライアントワークとの相性なのかを切り分けます。

続けたい気持ちが残っているなら、やり方を変えて試せばいい。

どうしても生活に合わないなら、ほかの方法を試してもいい。

僕は何度も副業で失敗して、ようやく「続けること」と「同じ方法に執着すること」は別だと分かりました。

イラストレーターとして稼げないと感じたときも、自分の才能を疑う前に、いま選んでいる働き方を疑ってみる。

そこから選び直しても、遅くないと思っています。

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